不本意なデビュー

ここ数日の冴えない天気から一変。今朝は、窓越しに差し込んでくる眩しい朝日で目が覚めた。風が気になるものの、それを除けば絶好のジョギング、そして洗濯日和である。朝食と室内エクササイズを早々に済ませ、気分良く表に出た。やはり陽の光を浴びると気分が上がる。日光には、日本人に欠けていると言われるビタミンDが含まれているので、青空の下でのウォーキングは、栄養の面からも大正解なのである。

いつものように神社に行くと、先日声を掛けてくれた年配の男性とまた会った。手水所で手を洗っていると、洗い終わるのを待って声を掛けてきてくれた。天気の話などありきたりな言葉のやり取りを交わし失礼したが、あのような笑顔の似合う初老の男性との会話は気分を良くしてくれる。ありがたいことだ。

部屋に戻ってPCを立ち上げ業務開始スタンバイとしたところで、英断を下すことにした。在宅で気分が滅入るのを事前に防ぐために、いつもとは違った格好をして作業しようと思った。問題は何を着るかである。快晴に恵まれたこの日。何を着ればテンション上がるだろうか。思い悩んだ末に手に取ったのは、今回の新型コロナウィルス騒動が起きだした頃に購入したUNIQLO Uの新作だった。新作発売当日は、大量生産のUNIQLOとはいえ、人気アイテムは売り切れ必至である。ただ、幸か不幸か発売日当日に新型コロナウィルスが流行りだしたため、アジア系観光客が激減。結果的に奇跡的に目指していたアイテムを購入することができた。

カラフルなアイテムのデビューは桜満開のころにしよう。そう決めて時が来るのを待った。そして無事に桜の季節を迎え、満を持してこの服を着て出社するお膳立てができた、筈だったのに、在宅勤務命令で外出できない。断腸の思いで、本日部屋着としてデビューすることとなった。残念。でもとても気持ち良かった。この素材でこの値段。ありがたい限りである。たまたま社内イントラネットで紹介された親会社社長の在宅ストレス対策の一つが、家でも外出時の服装で働くというアイデア。我が意を得たり。自分を喜ばせる行為って大切だと思う。それをこんな値段で実現させてくれるUNIQLOさんに感謝だ。