旧友との集い

東京生活も残すところあと2週間となった。休みを取って役所に行くなど、それなりに引っ越しモードに入ってきた。これから迎える激動期を故郷で過ごすのは、精神的にかなり助かる。流石に家族が近くにいるというのは、なんだかんだで心強い。人間なんて弱い生き物だ。一人で出来ることなんてたかが知れている。

東京を出ると聞いて、学生時代の仲間が送別会を開いてくれた。別に故郷に戻ると言っても東京まで1時間半程度。今とさほど変わらないわけで、送別会なんて大袈裟なと思いつつ、みんなの心遣いが有難かった。

コロナ禍の飲み会は、全員マスク顔の集合となり、怪しい雰囲気のスタートとなったが、飲み始めればコロナなんてどこ吹く風。昔話にも花が咲き、時間があっという間に過ぎていく。午後3時半という外が明るい時間帯のスタートであったが、気づけば外は真っ暗となり、2件目になだれ込んだのが7時過ぎだった。

お店の厨房には外国人も多く、移民法が改正され、このような光景がどんどん加速していくのかと思うと、複雑な気持ちになる。給仕するスタッフも、どことなく昔のような心のゆとりがないせいか、愛想がない感じ。コロナ禍よりデフレ禍の方が恐ろしい。とはいえ、いつものように改札そばでみんなで肩を組んで雄たけび上げて解散。とても楽しい時間だった。友達に感謝だ。