silky6の日記

こんにちは。このブログは、silky6が日々の生活で気になったことを気ままに書き連ねています。

KPI

KPIなる指標がもてはやされ始めたのはいつからだろうか?今の会社に入った2000年の頃には会社の中で使われていたような気がするからもう20年ってとこだろうか。自分が勤めている会社でも年々KPI設定と達成度追跡がやたらうるさく言われるが、個人的にはその効果については眉唾物ととらえている。

第一、設定に対する労力が馬鹿にならない。目標項目決めた後は、数値目標を設定するのだが、その設定の前提条件を決めのに現場とひと悶着。現場は難しい設定はしたくないからなんとか理屈をつけて下げようとする。一方経営者側は厳しめの設定をして会社の利益をできるだけ上げようとする。揉めないはずがない。

何とか目標数値が設定されてビジネスがスタートすれば、定期的に進捗確認を行うのだが、実績数値の算出方法からいきなり現場とぶつかり、未達なら理由と改善策を説明させられる。現場としては戦々恐々である。こうして社内ではある種分断が進行し、社員としての結束力が弱体化して、会社としてのレジリエンスも失われていく。

KPIという新自由経済の象徴のようなシステムによる弊害は明らかであり、現在世界で起こり始めた反グローバリズム活動は、KPIによる企業統治の終焉を暗示しているような気がしてならない。四半期のGDPが対前期比10%近く落ち込むような世紀末のような経済状況下で、まだ新自由主義信奉を続けるのか?今後の動向を見守りたい。