silky6の日記

こんにちは。このブログは、silky6が日々の生活で気になったことを気ままに書き連ねています。

同化力

アメリカが真の独立国になる時が来たのでは?と思わせるトランプ大統領の出現からもうすぐ4年。新型コロナウィルス騒動前までのアメリカ経済の復活劇を味方に再選間違いなしと思われていたが、ここにきて情勢がかなり不利になり始めている。ケネディ大統領の時もこんな感じだったのだろうか?旧勢力と袂を分かち、強く、世界から尊敬されるアメリカを気づくことに心血注いだものの、暗殺で夢は海の藻屑と消え去り、その後は公民権運動の高まりとベトナム戦争で、アメリカは見事に分断された。それは、今のアメリカが体験していることに酷似しているような気がする。

自国第一主義を呼びかけるトランプ政権が親中派のバイデン候補に大統領選挙で敗れるようなことがあれば、共産主義グローバリズムの一騎打ちが待っているのだろうか。どちらも個人的に受け入れられないが、このままではどちらかが日本を侵略してくるに違いない。軍隊も天然資源も持たない日本の行く末を考えると、なんともやるせない気分に襲われる。

そんな中、芥川龍之介の『神々の微笑』という本の存在を知り、早速インターネットで読んでみた。彼の短編は本当に短く、そしてメッセージが鋭いので大学生のころよく読んだが、この作品は知らなかった。というより、煙草と悪魔の話が好き過ぎて、その影響で読んだのに印象が薄かったのかもしれない。

物語は、日本に来た宣教師と老人の姿を借りた日本の神様との対話という形で進んでいく。老人は、日本人は異国から入ってくる文化を咀嚼して日本流に変えてしまる力を持っているので、キリスト教も過去における漢字や仏教がそうであったように、表面上は日本社会に溶け込んだように見えるが、中身は骨抜きにされ、全く異なった存在として根付くことになるだろうと、その宣教師に説いている。

今後グローバリズムの名のもとに、日本文化が存続の危機を迎える時が来るかもしれない。その時は、古より日本人が有する、異文化同化力を発揮して、難局を乗り切って行きたいと思う。