人材育成戦略

グローバリズムの名を借りた世界統一を目指す勢力がここにきて正念場を迎えているようだ。国境を越えた物、金そして人の移動を推し進め、気が付けば国家は文化を破壊され国家としての体を成さなくなる。分断された国家は内紛を止めることもできず、弱体化の隙を狙ったグローバリストに実質上征服されていく。

市場主義、実力社会、競争社会、構造改革、能力主義、等々。ここ数十年の間に世界中を跋扈した価値観は、格差社会を産み出した。同様のことは企業にも起こり、実力主義の名の下で、会社と社員の関係も様変わりした。

転職は当たり前となり、ひと昔前の大企業で採用されていた年功序列や終身雇用制度も崩壊していくのは間違いない。日本の99％は中小企業だから、日本全体で考えれば、深刻な影響はないかもしれないが、今後家族的な雰囲気は会社から消え失せるとなると、日本人のメンタリティーにも一定の影響を与えるだろう。

今後、社内の人材をどう育てていくかは大きな課題となるだろう。所謂、anywhere, somewhere, そしてnowhereのどこに自分が属し、どこに向かいたいのかを社員自体いもよく考え、自分の向かいたいポジションへどうすれば進めるのか、そして、会社はその実現に向けてどうサポートするかを具体的に考えるべきだ。それが多くの社員をsomewhereに到達させる上で不可欠だから。