MMT

ここ2カ月ほど週末も仕事に追われる日々が続いていたが、なんとかひと段落ついた。忙しい間は気も張っているせいか、大した疲れはないと思っていたが、ケリがついて精神的に安心できたせいか、どっと疲れを感じた。そして強烈な眠気にも襲われた。そして、宴の後の寂しさではないが、ほんの微かではあるが、ちょっとした虚無感にも襲われた。

とはいえ、還暦まで数年という年齢に至ると、四の五の言っている余裕なんてない。とにかく少しでも学習して分別のついた大人になるまでは死ねないのである。分別のつく人間になるにはあとどれだけの歳月が必要か分からないし、ほんとは無理なのかもしれない、要は分別着く前にお迎えが来てしまう確率がかなり大きいことは十分自覚しつつ、無駄な抵抗と言われても頑張ろうと思う。

まずは、最近買った本を片っ端から読もうと思い、今日早速手に取ったのが、中野先生が書かれた奇跡の経済教室（基礎編）。その中で最近すっかりマイブームとなっているお金の定義、そして現代貨幣理論（ＭＭＴ）は改めて理論を整理するうえでとても役立った。

借り手の信用が銀行預金創造の制限になるのは解っていたが、この貴金属とは交換できない、所謂不換通貨の担保は一体何なのだろう？つまり、何が人々にこの紙切れを信用するに値すると思わせるのだろうか？という疑問があったのが、回答を聞いて腹落ちした。それは、納税の手段になり得ていることである。要は、税金の支払いに使えるということだ。確かに、納税は貨幣を通して行うものである。それが通貨の裏付けだと言われ納得した。こんなことも知らなかったことに落ち込みつつ、まだまだ知らないことが山ほどあると思うと、勉強意欲の火がますます燃え盛ってきた。楽しみ。