silky6の日記

こんにちは。このブログは、silky6が日々の生活で気になったことを気ままに書き連ねています。

常識

西部邁さんと中野剛志さんが出演されている動画を見つけたので、チラ見のつもりで見始めたのだが、お二人の意見の引き込まれ、30分以上の動画を通して見てしまった。時計を見れば深夜零時を超えてしまった。早寝の私には珍しい。

テーマはTPP反対で、チャンネル桜が企画した講演会のようだった。経済評論家の三橋さんも出演していて、このところマイブームの面々が勢ぞろい。日付をみたら2011年とのことで、かれかこれ9年以上前。西部先生もお元気で、柔和な表情でお話をされていると思いきや、スイッチが入ると聴衆のみんなが食い入るように耳を傾け、そして沸き起こる拍手。まさに保守派の重鎮の威厳である。

対照的なのが新進気鋭の保守派論客の中野先生。弁も立つしユーモアを取り入れながら知性に裏打ちされた話しぶりは、西部先生とはまた違った意味で人を引き込む。時にあまりにも感情が高まり、見ているこちら側もその真剣さと日本を思うその真摯な態度に心打たれる。ただ、恐れ多くて言える立場ではないが、同じ言葉でも重鎮西部先生が発せらるのと比べると重厚感がないのは、これが俗に言う経験の差というものなのだろうか。

中野先生ご自身が、自分は保守の見習いであり、保守は老人の矜持であるから、まだままだ自分を保守だなんて恐れ多くて呼べないなんておっしゃっていたが、今日の動画はまさにその点を表現していたような気がする。とは言え、あれから9年。中野先生は日本を代表する保守派論客になられたのだと思う。自分も詳しくないからなんとも言えないが、少なくとも常識をもった日本人にならねばと思う。