silky6の日記

こんにちは。このブログは、silky6が日々の生活で気になったことを気ままに書き連ねています。

神仏習合

日本人は初詣には神社で参拝、クリスマスを祝い、そして葬式はお寺。何と節操がないことかと揶揄されることがある、というか自虐的に言っているだけで特に外国人は気にしていないと思うが。。。

歴史を辿れば、古事記日本書紀にあるように、神話によればまずは天地(あまつち)が混とんとした状態で存在して、その天地が神様をお創りになられた。ここから始まるのが神道の世界である。やがて紀元6世紀に仏教が日本に伝わり、日本に広がっていく。すると天皇神道と仏教の併存を唱えられ、これがいわゆる神仏習合であり、それ以降日本人の生活は神道と仏教の異なる宗教が仲良く浸透していく。

このような現象は世界中どの国を見渡しても稀有なことだと思う。それで、なぜそのようなことが可能になったのかと言うと、神道は家庭や集落といった集団で崇拝する集団宗教であるのに対し、仏教は個人で信仰する個人宗教。そして面白いことに、両方を信仰することが人間の精神の安定にはとても良い効果を与えるらしい。このことが、神仏融合を可能にしたようだ。

日本人は節操がないなんていうのはとんでもない誤解で、神仏ともに信仰できるのには立派な根拠があったのだ。そしてもちろん、神道キリスト教のような原罪思想と対局にある自然肯定の宗教であることも忘れてはいけない。日本人に生まれて本当に良かったと思う。そして、誇りに思う。