捨てることの効用

図書館で借りてきたものの、平日時間が割けず積読状態になりそうな『考える力の鍛え方』脱思考停止を目標とする自分にとって、これを読まずして何が日々の頭の体操じゃ！ということで、ほぼ定時で帰宅できた今夜、満を持して読み始めた。

まだ四分の一程度しか読んでいないが、早くも物を考える上でいくつか重要な点を学べたと思う。やるべきことというよりは、やってはいけないこととして挙がられていることが印象に残った。例えば、情報を収集した際に、それらはすでに誰かが考えたものであるから、新しいアイデアを考える上では役に立たないものであると考えることが大切とか。確かに、自分はネットで見つけた情報をもとにアイデア出しをするきらいがある。そのほうが手っ取り早いからである。しかし、それでは自分ならではのアイデアにはならない。

新しい考えを創り出す上でのキーワードは、『捨てる』だと思った。情報を集めたら、じっくり自分で咀嚼して自分の言葉に置き換え理解する。理解出来たら情報を捨てて、新しい情報の入り込むスペースを作ってあげる。ネットで見つけた情報をコピペして情報として持っているだけでは何の役にも立たない。自分の言葉で説明できるようになって初めて、新しいアイデアを出すための力となるのだ。

これぞ、まさに自分がやらねばならないこと。うーん、大変そうと思った瞬間、救いの文章が飛び込んできた。著者曰く、『面倒そうに聞こえるかもしれないが、一週間このような思考法を行うだけで、独創的な考えを出せる人間の脳に変わっていく違いを感じることができる』とのこと。明日から早速試してみよう。時間をかけて理解し、理解出来たら捨てる。変化を感じられるか楽しみ。