お世話になりました

ついに東京生活最後の夜がやってきた。離れて住む奥さんも流石に準備状況が気になったか電話をくれた。かなり具合が悪い日々が続いているから、電話なんて体に負担になるようなことはしなくていいと伝えてあるが、気になったのだろう。声は元気そうだが、かなり無理していたに違いない。辛いことはお互い多いけど、ここはふんばりどころ。

思ったよりきつかったのが、冷蔵庫を空っぽにすること。廃棄物が出ないよう、帳尻を合わせて食べてきたものの、胃袋が思ったより小さくなっているようで、最後はおかずだけでお腹一杯なんて具合だった。

今後予想される政情及び社会情勢不安を考えると、本当にベストのタイミングでの田舎への引っ越しになったと思う。年老いた親と週末はツーリングを楽しめるし、万一具合が悪くなっても、近くに住んでいるから安心して様子を見に行ける。母が病魔に襲われたときは、1年半近く毎週土曜日は片道2時間以上かけて病院まで見舞いに行くことが出来たので何も後悔していない。縁起でもないが、父親に何かあっても、仕事を辞めることもせずにサポートできる環境が整った。在宅勤務可能の環境を整えてくれた会社に感謝である。

何やら奥さんはすでに私の新居の周りをストリートビューで調べたようで、やれコメダがあるとか、乃がみがあるとか騒いでいる。経済的に厳しいので外食なんてする余裕はないのだけど、気分転換に行くのもいいだろう。その前に、東京最後の夜をたのしむこととしよう。