新しい時代の幕開け

2020年はネズミ年。干支も一回りしたこともあるのか、新しい時代への突入という記事を散見する。これまでに物質主義からこころやつながり等、精神的な時代への大転換の始まりとのことである。

自分はバブル絶頂期に大学卒生活を送る、いわば物質主義の申し子みたいな世代である。就活すれば、大手2，3社から内定もらうなんて当たりまえ。企業は大切な人材（人財とまでは思ってなかったと思う。人手が足りなかったから大切にしようとしただけだ）を確保しようと、合宿と称して学生を泊まり込みで囲い込み、他社とのコンタクトを遮断する手にまで打って出たりしたものだ。

そんな時代にあっても、自分は、どこか就職することに違和感を感じ、結局就活せずに沖縄までヒッチハイクで一人旅。卒業後はアジア放浪。ほんと、滅茶苦茶なことしてたと思う。親にどれだけ心配かけたことか。そう思うと本当に申し訳ない。ただ、なぜそんなことしてたかと聞かれれば、やはり、心を満たしてあげたかったのだと思う。物質主義全盛の時代だったが、自分は物で幸せになれない。やはり、生き甲斐ってどこか別のところにあるような気がしていた。愛と言ってしまえば陳腐に聞こえるが、やはり、心が乾いたらおしまいだみたいな恐怖。

2020年以降は、そんな心の充足、承認の時代になるのかな？誰も彼も愛されたいし、周りの人を愛したいのだと思う。今後の価値観には、山口周さんがおっしゃっていたように真善美がぴったりのような気がする。この辺は、自分にとっても好きな価値観だ。この先が楽しみになってきた。