土光さんと赤旗

最近何かと評判の悪い経団連。いや、自分が集める情報が偏っていると言われればそれまでだが、この反中共が席巻し始め、反グローバリズムが始めているこのご時世に、未だに中共べったりで、目先の利益だけ得られればいいという、国益度外視のそのやり方は、怒りというよりこれから時代に取り残されることも自覚していないことから、どかか哀れみに近いものを感じる。

とはいえ、彼らの力はわが国の将来を左右させるだけのパワーがあるので、なんとか行き過ぎたグローバリズムから目を覚まし、少しでも日本の未来が明るくなるよう冷静に見の振り方を考えて欲しいものだ。

経団連と言えば、本でしか知らないがメザシで有名な土光敏夫さんについてユニークな逸話を聞いた。読書家で有名な土光さんだったが、赤旗も読んでいたという話。理由は、自分と全く相いれない主義主張をする人達の意見に耳を傾けることは重要だし、第一面白いとおっしゃっていたそうだ。そう言えば、以前土光さんの本を読んだときにそんなことも書いてあったような気がしてきた。

ダイバーシティが望まれる現代において、こうした態度が偏狭な人物になることを防いでくれるわけで、正に範を垂れてくださっていたということだ。根っからのエンジニアでありかつ、商売人だった土光さん。日本国のために獅子奮迅の活躍を見せてくれたわけだが、現代に舞い戻った時にそのやり方すべてが通じることはないだろう。中国にはきっとべったりだと思うし、彼がやった臨調もMMTの下ではそこまでやる必要は無かっただろうから。とはいえ、あのリーダーシップは今の時代に一番欠けているものかもしれない。国体の存続が危うい今でこそ、そういった本物のリーダーが必要だと思う。