silky6の日記

こんにちは。このブログは、silky6が日々の生活で気になったことを気ままに書き連ねています。

デフレの罠

生産性向上が金科玉条の如く声高に叫ばれ始めたのはいつくらいからだろうか?自分は今の会社に20年ほど勤めているのだが、外資ということもあってか、日々の業務の中で生産性を如何に高めるかは当たり前のように要求されていたので、生産性向上について意識が低い会社の存在が不思議で仕方なかった。

システムを入れて生産性向上が高まればどのくらい人の数を減らせるのかとか、どうやったら短い時間で同じ仕事量をこなせるようになるのか、などは当たり前のように話題に上がっていた。そうしないと給料が上がらないし、民間企業で働いているのだから当たり前、おまけに外資という利益至上主義の会社で働ければそうなるのも必然だ。

面白いもので、当時は気づかなかったが、前職の日本社時代は、そんなことあまり話題に上らなかった。もちろん、その会社はニッチ産業で景気に左右されず、着実に利益をあげていたので、ぎすぎすしてまで生産性向上を目指す必要は無かったといえばそれまでだが。

生産性を上げることに成功しても、それってエンドレスな旅みたいなもの。その間世間はデフレが進行し、いまや持っている資源を有効活用しようという事でシェアリングエコノミーが台頭する始末。最初は安上がりで無駄がなくていいなと思ったが、それもこれも皆さんデフレでお金が無いからに尽きる。自分は年のせいかミニマリストを地で行けるキャラだが、若い人がミニマリストというのは、ちょっと立派過ぎだし、要はデフレ慣れしてしまって、自分が贅沢品を所有するという経験がないから、そういう発想が浮かばないのかもしれない。爪の火をともすような生活とまでは言わないが、質素倹約も度が過ぎれば国の存亡にかかわる問題に発展しかねない。政府よ、まずはあなたがお金を使っておくれ。民間が後に続きますので。