誕生日

1月20日は亡くなった母親の誕生日である。2021年の1月20日の朝はすこぶる冷えた。珍しく覚まし時計を止めてから布団からすぐに這い出すことが出来ず、気づけば20分が過ぎていた。

空は一面の青空。いつもの通り公園でのウォーキングに出かけたのだが、昨日の曇天と違い上空に広がる大空と背後から差し込む朝日のお陰で、寒さにもかかわらず気分が高揚してくる。それは小鳥たちも同じなのか、今朝はやたら多くの小鳥たちがさえずり、あちらの木からこちらの木へと飛び回っていた。手塚治虫のブッダを読んだせいか、こうした生き物全てに自分と同じように魂が宿り、物を考えているような気がして、何か楽しくなった。と同時に、彼らも敵に襲われる恐怖を常に感じながら飛んでいるのかと思うと、彼らが楽しそうだなんて単純に考えることがいかに彼らに失礼であるかということを考えさせられた。今回はたまたま自分は人間として生まれたけど、次回は、今目の前を飛んでいる公園に棲む小鳥になるかもしれない。そう思うと、余計に彼らを大切にしたいと思った。

1月20日に生まれたのは母親だけではない。米国大統領もこの月日に生まれる。時差の関係でまだ就任式は始まっていないが、ついにあの方が正式大統領として米国の顔となる。恐らく近いうちに副大統領に代わられるだろうが、目先何をしていくのか注視していくことが大切だ。