驚きの読書会

今日は月最後の金曜日。そう、自分が主催する読書会のある日だ。今回で6回目になるだろうか。好きで始めたこととはいえ、人前で流暢に話せるタイプではないので、相変わらず緊張する。当日の午前中は仕事の合間を見てリハーサルだ。通常の会議よりよほど緊張する。何せ自分で説明しながら、話を参加者に振りつつ、時間配分にも配慮する。遊びで始めたとが、盛り上がらなかったらそれはそれで嫌なので、準備にも力が入るし、なかなか遊びと割り切れない。

さて、今回の読書会のテーマは、現代貨幣理論。通称MMTだ。まさに目から鱗が落ちる思いを経験させてもらった理論だから、こちらも力が入る。日本政府は借金まみれだけど、別に気にする必要はないんだよという驚愕の事実を知ったらどんなにみんなびっくりするだろう。そう思うとワクワクしてくる。

時間になってTeams起ち上げると、参加者はまだ2名。いつもよりこじんまりとしたスタートとなった。まずはあいさつ代わり、MMTって言葉知ってる人いますか？当然聞いたこと無いという返事を期待していたら、案の定沈黙の時間が流れる。では、どや顔で説明してあげようと思ったら、一人の社員が、『このテーマ昔興味を持ったことがあって、すごく勉強しました。確かに、日本政府が財政破綻するとかありえないですよね』なんて、こちらにとってもあり得ない反応が返ってきた。

いやぁ、今の若い人の勤勉さには驚いた。そして、それは素直に嬉しさに変わった。これなら日本の将来も悪くいないかも。そう思えた。少なくとも、私に今日の読書会に関しては、心配する必要がなくなった。これだけ詳しい人がいるなら、もう大丈夫。とても強い見方を得ることができた、そう思える読書会だった。