silky6の日記

こんにちは。このブログは、silky6が日々の生活で気になったことを気ままに書き連ねています。

愛車に宿った魂

2011年2月からお世話になっていた愛車を手放すべく、AUTOBACSに査定をしてもらった。午後2時の予約だったので、1時過ぎに駐車場に向かった。思い起こせば、買って1月後に東日本大震災に見舞われ、会社から7時間半かけて歩いて帰ってきたとこは、部屋よりまず車を見に行った。青空駐車だったので、何かあったらどうしようと思って心配したが、何もなくただただそこに佇んでいてくれたことにほっとしたしたことをよく覚えている。

車に乗り込みエンジンをかけた。体にぴったりフィットするシートの感覚、ランフラットタイヤのため重めのステアリング、そして広めのフロントガラス。どれをとってもお気に入りで、この感覚を味わえるのもあと数回かと思うと、さすがに寂しい。エンジンの回転数も下がってきたので、サイドブレーキを外していざ出発とばかり、アクセルを軽く踏み込んだ。ところが、動かない。サイドブレーキを確認したがしっかり外れている。もちろんシフトはドライブだ。少し強めにアクセルを踏んだがエンジン音が大きくなるだけで一向に前に進まない。運手席を降りて前後輪の周りを見たが、障害物は見当たらない。

これはサイドブレーキが故障したのかもしれない。となると、査定どころではない。提携先のアシスタンスサービス会社に修理に来てもらおうか?本気でそんなことを思い出した。そうなると、今日の査定はあきらめざるを得ない。数か月乗ってなかったのでバッテリー上りは覚悟していが、まさかサイドブレーキがいかれるとは。人生何が起きるか分からない。半ばあきらめかけ、これで最後とばかりにアクセルを踏み込んだら、奇跡的に動き出してくれた。

一体何が原因だったのか分からないが、とりあえず走り出してくれた。それから、雨のAUTOBACSまでなんの問題もなく走ってくれた。10年近く乗っているが、自分がうっかりサイドブレーキを外さずにアクセル踏んで車が前に進まなかったことはあるが、しっかりサイドブレーキを下げたにもかかわらず、前に進んでくれなかったのはこれが初めてだ。理由が皆目見当つかない。ひょっとしたら、我が愛車は、これから自分が手放されてしまう運命を悟って、精一杯のイヤイヤをしたのではないだろうか?愛情たっぷりに可愛がったため、魂が宿ってくれたのかも?そう思ったら、ますます手放すのが嫌になってしまった。さりとて乗らない車を所有するのは、この子にとっても幸せである筈がない。お互いにとって最良の解決法を見つけよう。それまで、もう少しお世話になります。