silky6の日記

こんにちは。このブログは、silky6が日々の生活で気になったことを気ままに書き連ねています。

兵法と栄養学

戦略の古典と言えば孫子の兵法。戦略の重要ポイントをまとめた本を見て、その薄さに驚き、そして可能な限り戦わないという哲学にまた驚かされる。兵法というタイトルからして、この本を読めば、相手を完膚なくまで叩きのめす方法が分かるのかと思いきや、なるべく戦わずに済むように物事を運ぶことが肝要と説いている。確かに、第二次世界大戦後強国として躍り出たのがアメリカとソ連。ともに大戦においては自国を疲弊させるような戦いは極力避け、あたかも、戦後世界を支配するときのために国力を温存していたような振る舞いである。

今朝、栄養学に関するニュースを読んで知ったのだが、日本の医学に多大な影響を与えたドイツ医学(日本陸軍が採用)は、海軍が採用したイギリス医学と異なり、学術志向が強かったそうだ。戦時下に陸軍が勢力をもっており、、戦後は陸軍に属していた医療施設はGHQで管理されやがて現厚生省に引き継がれた。

イギリス医学は、ドイツ医学と違って、実践を重視するタイプ。つまり、直接医学に関係なくても、例えば『xxを食べると体にいい』という仮説が正しそうなら、積極的に試そうとする。このイギリス系の医学が日本に広がっていれば、栄養状況を整えることにより病気を抑える、つまり病気と闘う前に栄養を十分取ることにより病気と闘わなくて済むというスタンスが日本国内に広がっていたかもしれない。そうなっていれば、病気に罹患する人の数もすくなく、結果的に日本の医療費もここまで膨張することは無かったのかもしれない。

国民皆保険制度も、導入当時の日本は、多くに経済的弱者が医療を受けるだけの経済力を持ち合わせなかったので、基本的人権の尊重という面から考えれば正しい施策であったが、1億総中流と言われるくらいまで経済成長を成し遂げ日本にとっては、病気になっても3割の負担で済むということが、普段から栄養をしっかり取って病気を未然に防ぐことに対する意識が助長されず、結果的に国民の負担が増加の一途をたどっているという面は否定できない。孫子の兵法のごとく、病気にならないことが一番。体に良いものを腹八分目食べて、運動して、そしてよく笑う。人間所詮動物。病気は自然の力で治すべきだと思う。まずは実践してみよう。