silky6の日記

こんにちは。このブログは、silky6が日々の生活で気になったことを気ままに書き連ねています。

巣立つ子供達

以前勤めていた会社でお世話になっていた福岡営業所の先輩とは、職場が変わってからも付き合いを続けていただいている。東京の本社で働く自分と福岡の先輩が初めて会ったのは、東京でもなく福岡でもない。忘れもしない米国デンバーでの国際展示会への海外出張に向かう成田空港のロビーだった。

それまで電話で話したことはあったが、顔は写真で見る程度だった。聞けば海外は生まれて初めてとのことで、びっくりするくらいの大荷物を準備されていたことが印象に残っている。対照的に、旅慣れているどころか、1年前に米国留学から戻ってきた自分にとっての米国出張は、どこか里帰りのような嬉しさとある種優越感のようなものが交じり合った、えもいわれぬ高揚感を抱かせてくれた。

1週間程の相部屋暮らしを通じて、私はこの先輩がすっかり気に入った。やはり九州男児は潔いし、ずるさが無い。その勢いで私生活でも家族ぐるみ(こちらは独りだが)で付き合わせていただくようになり、何度となく大宰府の先輩宅まで泊まりに行った。当時、先輩夫婦には2人のお子さんに恵まれていて、上の男の子は小学4年生、下の娘さんは幼稚園だったような気がする。二人とも人懐こく、一緒に遊んだものだった。

そんな先輩との今年最初のメールはいきなり子供達の結婚報告。しかも二人とも結婚されているようで、実家を出てしまっているとのこと。あの可愛かった子供たちがすでに親になってもおかしくないことになっているとは。月日が経つのは本当に早いものだ。自分には子供がいないので分からないが、流石に先輩のメールはどこか寂しそうだった。そんな寂しさを感じられるのもお子さんがいらっしゃったお陰だろうから、そう考えると、なんとも羨ましい気がした。