お詣り断念

Teamsを使った会議中に珍しく携帯電話が鳴った。画面を見ると発信は兄からだ。益々珍しいことだ。週末はともかく仕事中に電話をくれるなんてそう滅多にある話ではない。とはいえ、生憎自分が主催した会議なので出番も多くミュートにして電話に出る都いうわけにもいかない。仕方なく無愛想に感じるだろうが切ってしまった。

すると即ショートメールが届いた。父親が私と話したがっているとのこと。一瞬良からぬことが脳裏をよぎったが、健康に関する話なら兄もその旨メールに書くはず。そう思いなおして会議が終わってから連絡することにした。

１時間の会議は数分早めに終わったので、会議終了後すぐさま電話を入れた。電話口に出た父は普段と変わりない様子でまずは一安心。何事かと思ったら、週末に用意してもらうことをお願いした米ぬかを、どの程度用意すればいいのかという他愛のない質問だった。どう考えてもそんなことを昼間から知りたくて電話をするはずがない。少し話していると自分が予定している年内の靖国神社参拝のことだった。例年通年末には靖国神社に挨拶に行くつもりだという話を先日父に雑談の中で伝えたのだが、どうやら新型コロナが心配だからやめて欲しいといことのようだ。

メディアの力がつくづく怖くなる。まさにマスコミあって国滅ぶということか。昔なら父と口論するところだが、自分が健康でも、齢８５歳の父親に感染させてしまう可能性を考えたら何もこのタイミングで行く必要もないかと思い、今回はお詣りを諦めた。遠くこの地から感謝の念を送らせていただこうと思う。それにしても新型コロナウィルス騒動は権力者の目論見通り確実に国家を滅亡に向けて歩みを進めさせている。せめて心だけでも負けないようにしよう