silky6の日記

こんにちは。このブログは、silky6が日々の生活で気になったことを気ままに書き連ねています。

分かりにくいからこその外交政策

20代後半に米国留学した際に、楽しみにしていたの数少ない強化の一つがアメリ外交政策。東西冷戦後世界の覇権を手中に収めようと鼻息高かったアメリカの外交政策とは一体どんなものなのか。その一端でも知ることが出来るかと思うと、毎度悪戦苦闘の宿題も前向きに乗り切れるような気になれた。

とはいえ、教科書を開いて真っ先に飛び込んできたのが、アメリ外交政策の最優先事項は自国の利益でありその次に優先されるのが世界平和への貢献という文章。今から考えれば当たり前だが、アメリカ=正義の味方のような単純な図式を頭に浮かべていた自分には衝撃だった。

新型コロナで自宅にいる時間が増えたお陰で、好きな読書に多くの時間を割けることが出来るようになった。このところ近現代史をテーマにした内容の本を読むことが多いのだが、外交戦略の巧妙さが国の運命を大きく作用するということを痛感する。ビスマルク、ドゴール、タレーランスターリン等、本人としては首尾一貫した方針に基づいて政策を決めているんだろうが、傍から見れば、状況に応じてこの間までの敵と同盟を組んだと思えば、逆に平気で不可侵条約を破って攻め込んだりする。

日本も保守や左翼の主張はある意味明瞭であるが、そういったイデオロギーだけでは諸外国とのパワーバランスの取り合いは上手く行かないのかもしれない。やはり、必要なのはしたたかさということか。