silky6の日記

こんにちは。このブログは、silky6が日々の生活で気になったことを気ままに書き連ねています。

ビスマルク

伊藤先生が称賛する外交官の一人に挙げられているビスマルク。鉄血宰相としてその名を馳せた彼は、私が学んだ世界史の中で、未だに忘れずに済んでいるのだから、何かかしらそれなりのインパクトがあったという事なのだろう。仕事で学んだことは中々覚えられないのに、彼の名前は初めて知ってから40年はゆうに超えているのに、いまだにさすれていないし、今後も忘れなくてすみそうな予感である。ビスマルクといういか強そうなその名前の響きが、より一層脳裏に焼き付くことに一役買っているのかもしれない。
ところが、先日届いた伊藤先生のご本の中で紹介されているビスマルク外交政策を知って驚いた。鉄血宰相のイメージが強すぎて、勝手に彼を好戦的な領土拡張主義者と思っていたが、これがとんだ誤解で、彼こそまさにパワーオブバランス、所謂リアリズム外交の申し子(!?)であり、平和は各国の国力の均衡のもとに成り立つという強い信念のもと、反領土拡張、反民族主義、避戦主義、そして均衡主義を貫いた人だったのだ。

彼が一生悔やんだのが、仏戦争の際に国内の強い圧力に屈してフランスからアルザス、ロレーヌ地方を割譲したことであったという逸話が語るように、彼の戦争目的は領土拡張ではなく、自国の安全の確保だったのだ。

この本には、タレーランとドゴールがビスマルクに並ぶ卓越した外交官として紹介されている。どんな人物なのか、読むのが楽しみである。