夜明け前

新型コロナウィルスの感染拡大も、どうにか収束を予感させてくれるような事象がぼちぼち出始めてきた。中国は強烈なロックダウンが奏功して経済活動は無事に再開に漕ぎつけた。アメリカは、早期経済持ち直しに闘志を燃やすトランプ政権が州政府が決めるとは言え、条件付き経済再開を打ち出した。欧州でもロックダウンを部分解除し、徐々に人の動きが再開し、日本でも一部の都道府県については、非常事態宣言の解除を検討し始めたようである。

さて、そうなってくると、興味の矛先はどの程度コロナショック以前に人々の生活が戻るのかという点である。ちょっと他人事過ぎるような言い方だが、自分自身元来のヒッキーなので、解除後も会社が在宅勤務を継続させてくれるなら、週末は特に家を出ることもないので、自分自身は大して生活は変わらないと思う。

ただ、若い人を中心としたアウトドア派は、待ってましたとばかりに街に繰り出すだろう。飲食店は以前の活況を取り戻し、人々は旅行を楽しみ、メディアは元気になった日本を追いかける。それは日本のみならず、他国、特に被害の大きかったスペイン、イタリアでもそのような状況になるのかもしれない。

それはそれで喜ばしいことだが、これだけの被害を被ったのだから、人間的に賢くなって次に進みたいと思う。オフラインからオンラインへのシフトは加速するだろうから、そのような時代における問題は何なのか。そしてどのように解決できるのか。倍返しするくらいの熱を持って進んで行こう。